アクリーティブは診療報酬ファクタリングを手掛ける大手企業です。医療機関向けに特化したサービスに対応していますが、資金調達の際の審査基準や入金スピードが気になる方も多いでしょう。
今回はアクリーティブの概要や口コミ評判、入金スピード、良い点・悪い点、よくある質問まで詳しく紹介します。アクリーティブについて知りたい方はぜひ最後までお読みください。
アクリーティブの会社概要
アクリーティブは、1999年に設立された大手独立系のファクタリング企業です。診療報酬ファクタリングに特化したサービスを展開しており、医療機関の資金繰り改善を支援しています。資本金1億円を有する規模の大きな企業で、安定した経営基盤を持っています。
項目 | 内容 |
---|---|
会社名 | アクリーティブ株式会社 |
代表者名 | 菅原猛 |
電話番号 | 03-6261-4920 |
設立年月日 | 1999年5月 |
本店住所 | 東京都千代田区麹町5-1-1 住友不動産麹町ガーデンタワー |
資本金 | 1億円 |
法人番号 | 3040001033406 |
アクリーティブは20年以上の実績を持つ老舗企業です。東京都千代田区という金融の中心地に本社を構えていることからも、信頼性の高さがうかがえます。また、1億円という資本金は中小企業としては比較的高額であり、財務基盤が安定していることがわかります。
アクリーティブが対応しているファクタリング契約形態は?
アクリーティブは主に医療機関向けのファクタリングサービスに対応しています。対応している契約形態について詳しく見ていきましょう。
診療報酬ファクタリング
アクリーティブは、診療報酬ファクタリングに対応しています。診療報酬ファクタリングは、医療機関が保険者(健康保険組合など)に請求する診療報酬を担保として資金を調達する仕組みです。通常、診療報酬の支払いには2〜3ヶ月かかりますが、サービスを利用することで早期に資金化できます。
医療機関にとっては、安定した収入源である診療報酬を活用できるため、比較的低リスクで資金調達が可能です。また、アクリーティブは最大で診療報酬の3ヶ月分相当の資金調達に対応しており、大規模な設備投資や運転資金の確保にも活用できます。
3社間ファクタリング
アクリーティブは3社間ファクタリングにも対応しています。医療機関(売掛金の売り手)、アクリーティブ(ファクタリング会社)、保険者(売掛金の買い手)の3社間で行われる取引形態です。
3社間ファクタリングのメリットは、2社間ファクタリングに比べて手数料が抑えられることです。保険者の信用力を基に取引が行われるため、リスクが低くなり、結果的に医療機関の負担も軽減されます。
アクリーティブは2社間ファクタリングには対応しておらず、3社間での取引を希望する医療機関向けのサービスに特化していると言えるでしょう。
アクリーティブの審査・入金スピード・手数料
アクリーティブのファクタリングサービスを利用する際、審査や入金にかかる時間、手数料は重要な判断材料になります。具体的に見ていきましょう。
アクリーティブの審査スピードは?
残念ながら、アクリーティブの審査スピードの具体的な情報は公開されていません。診療報酬ファクタリングという性質上、一般的なファクタリングよりも審査は慎重に行われると考えられます。
医療機関の経営状況や診療報酬の請求履歴などが審査の対象になるでしょう。また、アクリーティブはAI審査を導入していません。人的な審査が行われているため、審査には一定の時間がかかる可能性があります。
アクリーティブの入金スピードは?
アクリーティブでは、必要書類提出後、最短2週間で入金可能と言われています。診療報酬ファクタリングとしては比較的速いスピードといえるでしょう。
通常、診療報酬の支払いサイクルは2〜3ヶ月ですが、アクリーティブを利用することで大幅に短縮できます。入金が早い点は、急な資金需要がある医療機関にとって魅力的です。
アクリーティブの手数料は?
アクリーティブの手数料は月0.25%〜と公開されています。なお、取引条件によって変動する可能性があることにご注意ください。
一般的に、ファクタリングの手数料は売掛金の額、支払期日までの期間、取引先の信用度などによって変わります。アクリーティブの場合、診療報酬という比較的安定した債権を扱うため、手数料は相対的に低めに設定されている可能性があります。
アクリーティブの審査スピードや入金スピードの情報を表にまとめました。
項目 | 内容 |
---|---|
審査スピード | 非公開 |
入金スピード | 最短2週間 |
手数料 | 月0.25%〜 |
利用限度額 | 保険請求額最大3ヶ月分 |
アクリーティブの口コミ・評判は?
アクリーティブのファクタリングについて口コミ・評判を調査した結果、口コミが見つかったため以下に引用します。
事業拡大に伴い多額の資金を必要としたため、ファクタリングを利用しました。アクリーティブは、高額案件にも対応可能な点が良いです。上限額の設定無しというのは会社として自信があるということだと思います。担当者も専門知識が豊富で、助言も的確だったため好感が持てました。手数料や期間についても、他社との契約に比べて有利な条件でした。
ファクタリング会社の口コミより引用
通常の診療報酬よりも早い段階で現金を受け取ることができました。契約から10日後でのスピーディな入金でした。
ファクタリング会社の口コミより引用
地方でクリニックを開業したものの、実績がないため金融機関からの融資が難しく、アクリーティブの診療報酬ファクタリングを利用して、資金を調達することができました。2週間ほどで入金してもらえたので、迅速に対応していただけたと思います。今後の事業拡大の足掛かりになると考えています。
ファクタリング会社の口コミより引用
口コミから、アクリーティブのファクタリングサービスでは素早い資金調達や高額案件への対応力、専門知識を持った担当者の対応などが評価されていることがわかりました。特に、新規開業や事業拡大を目指す医療機関にとって有用なサービスの一つと言えます。
アクリーティブの良い点・悪い点まとめ
アクリーティブのファクタリングサービスについて、その特徴や利用者の声を踏まえ、良い点と悪い点について解説します。医療機関の経営者の方々にとって、資金調達の選択肢として検討する際の参考になるでしょう。
【良い点】診療報酬の3ヶ月分まで資金調達可能
アクリーティブの特筆すべき点は、診療報酬の最大3ヶ月分相当の資金調達が可能な点です。医療機関にとって、診療報酬は最も安定した収入源の一つです。3ヶ月分という大きな金額を一度に調達できることは、大規模な設備投資や運転資金の確保に大きな助けになるでしょう。
【良い点】赤字決算・債務超過でも取組可能
医療機関の中には、開業間もない時期や設備投資後などで一時的に赤字決算や債務超過に陥るケースもあります。アクリーティブは、そういった状況下でもファクタリングの取り組みが可能とされています。将来の診療報酬という確実性の高い債権を基に判断されるためで、一時的な財務状況に左右されにくい点が大きな強みです。
【良い点】専門知識を持つ担当者による対応
アクリーティブの担当者は、医療機関の資金調達の専門知識が豊富だといえます。医療業界特有の事情を理解した上で適切なアドバイスや提案を受けられる点は、利用者にとって大きな安心材料になるでしょう。
【悪い点】審査スピードが不明確
アクリーティブの審査スピードは、公式サイトなどで紹介されていません。これは利用を検討する医療機関にとってはデメリットといえるでしょう。急を要する資金調達の場合、審査にどの程度の時間がかかるのか予測できないのは不安要素になりかねません。気になる場合には、個別に問い合わせることで解消できる可能性があります。
アクリーティブのファクタリングに関するよくある質問
アクリーティブのファクタリングサービスに関して、よくある質問と回答をまとめました。サービス利用を検討されている方はぜひご覧ください。
アクリーティブで必要な書類は?
アクリーティブのファクタリングを利用する際に必要な具体的な書類リストは公開されていません。しかし実務上は、診療報酬ファクタリングを行う場合、以下のような書類が必要になるケースが多いため、事前に用意しておくと良いでしょう。
- 診療報酬請求書(レセプト)のコピー
- 過去の診療報酬支払い実績がわかる資料
- 医療機関の決算書
- 開設許可証のコピー
- 代表者の本人確認書類
- 法人の場合は登記簿謄本
アクリーティブの利用限度額は?
アクリーティブの利用限度額は、保険請求額の最大3ヶ月分とされています。直近3ヶ月の診療報酬請求額を上限として資金調達が可能です。医療機関の規模や診療内容によって大きく異なりますが、多くの場合、十分な運転資金や設備投資資金を確保できる金額だといえるでしょう。
アクリーティブの審査通過率は?
残念ながら、アクリーティブの具体的な審査通過率は公開されていません。しかし、赤字決算や債務超過の状態でも取り組みが可能とされていることから、比較的柔軟な審査基準を設けていると推測されます。審査では、医療機関の経営状況や将来性、診療報酬の請求履歴などが総合的に評価されるものと考えて良いでしょう。
アクリーティブの審査が不安な場合は?
審査に不安がある場合は、事前に他社のファクタリングサービスについても情報を集め、比較検討することをおすすめします。医療機関向けのファクタリングを提供している他の企業の審査基準や条件なども確認し、自院の状況に最も適したサービスを選択することが重要です。
まとめ
アクリーティブは診療報酬ファクタリングに特化した大手企業で、医療機関の資金調達をサポートしています。診療報酬の最大3ヶ月分という高額の資金調達が可能で、赤字決算や債務超過の状態でも柔軟に対応している点が特徴的です。一方で、審査スピードなど不明確な部分もあります。
ファクタリングを利用する際は、事前に複数の会社を比較検討し、契約内容を確認しましょう。アクリーティブのような専門性の高い企業を選ぶことで、医療機関の資金繰り改善や事業拡大のチャンスにつながる可能性があります。自院の状況や将来的な資金需要を見極めた上で、最適な選択をすることが大切です。